世界コンピュータ将棋選手権

前評判ぶっちぎりのPonanza Chainerを新星elmoが破る、しかもPonanzaの凄い攻めをじっくり受け切って入玉を確定させて安全勝ち。
リアルタイムですごい将棋を見るとワクワクしますね。人間同士の将棋でないと面白くない、ということはないのかも。ただ多くの人が同時に注目していてドラマがあって盛り上がりがある中なのでワクワクする、という要素はあるのかもしれません。

そして決勝の対局中にelmoが公開されるという…。

早速ウチでもやねうら王2017Early+elmo定跡・評価関数を導入してみました。(最近VMWare 上のWindowsが遅くて困っていたのですが、Windows Searchのindex対象を極力減らしたら改善されて、なんとか動いてます。)

プロ棋士も導入して気になる局面を検討してたりしそう。
ウチの貧弱な環境では居飛車党らしく、ゴキゲン中飛車の定跡形でも相当先手(居飛車)持ち…。

マチュアの将棋でもソフトの影響は強くて、ソフトの得意な形が有力な戦法として流行してます。特に相居飛車では次々に新しい戦い方が出てきます。相居飛車の定跡党とかすごく大変なのでは。
振り飛車党にとっては3手目▲2五歩党が増えたのでその対策が重要になっていると感じます。(プロレベルでも相居飛車の3手目▲2五歩が損でない、という認識が広まった上、アマチュアにとっては相手の戦法を絞れるメリットもあるので)

数の攻め

振り返ると中盤に問題ありすぎ。
数の攻めがよくわかってない→とりあえず仕掛けてみる→あー数足りてなかったー→考えろ考えろ、マクガイバー→あとはなにかひねり出せるか次第…

数が足りてるかどうかちゃんと判断できてないという、基本的なところでつまづいてるのが上達が遅い根本原因な気がしてきました。数の攻めが苦手な影響で

  • 悪くなってから手をひねり出すために時間を使うのでいつも時間が足りない
  • 仕掛けが定跡化されてる戦法や、固めて捌く戦法が得意
  • 矢倉・相振りなどのじっくりした縦の将棋が苦手(まさに数の攻めができないと無理)
  • 力戦が苦手
  • 終盤で逆転を狙うのが基本

という自分の棋風が。

以前は数が足りてないところに駒を放り込んで自分から駒損しにいってましたが、最近そこは気をつけるようになって少しは改善されてます。
それでも

  • 仕掛けていいか(数が上回ってるか、仕掛けによって他の場所で上回れるとか)がわからない
  • 攻める手が見えない(捌いて持ち駒を持っても攻めに使う方法がわからない・持ち駒を使って単純に数を足せばいいところでそれが思いつかない)

というのが改善されてません。

  • 仕掛ける前に数で上回ってるか考える
  • ひねった手を考える前に、単純に数を足す手を考える

という訓練ををしないと。意識して、時間を使って気をつけながら実戦を指すのがいいのかなぁ。

第1回 指す将順位戦の結果

指す将順位戦、B級5組(一番下のクラス)7勝2敗で2位という結果に。
相手が三手詰見逃したところを詰ますこと2局(うち1つは詰んでなくて逃げ間違い)、不戦勝1局とラッキーによるもの。

全局shogi.ioで自戦記書きました。
負けた対局はしょんぼりしてるのでコメント少なめ。

指す将順位戦、純粋にモチベーションUPになるうえ、相手を研究して現れそうな序盤や、相手が採用しそうな囲いの崩し方を勉強するのがためになりました。
当然、相手も自分を研究してくるので、ゴキゲン中飛車VS超速銀対抗での2九飛型なんて「そんな対策あるらしいけど級位者がやるわけないよねー」とスルーしてたら殺されるレベル。

振り飛車最前線 ゴキゲン中飛車VS超速▲4六銀戦法 (マイナビ将棋BOOKS)

振り飛車最前線 ゴキゲン中飛車VS超速▲4六銀戦法 (マイナビ将棋BOOKS)

慌ててこの本を読んで勉強して「▲2九飛には△2二角(戸辺新手)」と覚えたわけですが、そのうち忘れそう。難しすぎてゴキゲン中飛車キライになりそうでした。

参加すれば24で9局は指すでしょ(←基本的にネット対局恐怖症なので)という目的で参加した 指す将順位戦ですが、同じ組が良い方々で楽しかったです。
棋力向上の方もウォーズで2級に昇級、道場で3級に昇級、24の最高レートをちょっぴり更新(411→444)。
24で11級に上がりたかったけど今後の目標にしたいと思います。

道場3級に

勝ち継ぎ券が切れる前に、と行ってきました昇級の一番。
9勝2敗、勝てば昇級、負けたらまたスタート。負けたらやり直しなのがつらいので、大一番です。昇級の一番だけはラッキーでもなんでもいいので勝ちたいところ。

お相手は3級。1級差なので自分が先手。
▲7六歩△5四歩の出だしから対ゴキゲン中飛車に。最近、自分で対ゴキゲン中飛車(居飛車側)を持つと序盤うまく指せないのでイヤな感じしかしない…。
序盤は緊張しすぎてよく覚えてないです。相手から角交換されて再度△3三角を打たれ、気がついたら矢倉っぽい謎の形で銀交換していました。
合わせの歩がいいタイミングで飛んでくるので3級は上手いなあと思いました。
▲3七桂△3三角の状態で▲5三歩(▲4五桂が両取りになるので同飛と取れない)〜▲5四銀、と中央を抑え込んだのですが良い構想なのかは不明です。
2四歩の突き捨てを△同角と取られて△2四角のライン+銀で攻めてきたので飛車を切って角銀と交換。2枚替えで駒得を果たしてからは▲5三歩の威力で一気に勝ちになりました。

ここで昇級。前回の昇級の一番では負けてしまってガックリして連敗したのですが、勝ちきれて良かったです。

◯(▲四間飛車穴熊(4級)VS△居飛車穴熊)相手の金が▲4七に浮いてる珍しい形。(居飛車も▲6七金が浮いてる形はあるので似たようなもの?)先攻されてピンチでしたが、飛車切りから浮いた金を狙うのが上手くいきました。

将棋ウォーズで2級に昇級

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長かった。。
この郷田九段アバターを持ってる人で上がってない人なんているんでしょうか。
(郷田さんの顔色が悪いのは王将位を取られたからではなく、単にandroidで画面を暗くするアプリを入れているのでスクリーンショットがこんなふうになってしまうだけです…)

上がったのは10秒将棋。切れ負けがないので優柔不断な自分には向いているようです。10秒は短いので、リズムに慣れないと時間に追われて適当なところに持ち駒打って大損しがち。慣れが必要。
(ちなみに10分切れ負けの方はまだ3級のままです。(3級99%から連敗して現在85%くらいで放置。)上がれる気がしません。)

今までウォーズでは何度も昇級の一番を迎えていたものの、負けて達成率を減らすことが続いていたので、上がれて嬉しいです。

道場でも現在9勝2敗で、次が昇級の一番。道場も前回は昇級の一番を逃したけど今度こそ上がれるといいなぁ。

将棋ぶらうざQが進化

Macでも動く(JavaなのでWindowsでもLinuxでも動くはず)将棋ソフト・将棋ぶらうざQが気づいたら進化してました。
(ウチはVMWareWindows動かしてるので激指もKifu for Windowsも将棋所も使えるので、Macで将棋ソフトを動かすことをあまり考えてなかったのですが、最近VMWare上のWindows7が遅くなってる気がして、将棋ぶらうざQのことを思い出したのです。)

  • デフォルト駒がキレイになっている気がする
  • 駒画像をカンタンに指定することができるようになっている
  • Mac版Aperyも配布していて、将棋ぶらうざQで使える(将棋ぶらうざQ aperyの組込み

Mac版Apery、配布されているバイナリは残念ながらウチのMacでは動かなかったのですが、GitHubから落としてきて自分でビルドしたAperyが動きました。(Macでのビルド方法は Mac用Aperyの作り方 にあります。nosse指定でないとウチのMacでは動かないのかも)

見方がわからないところ(どうして序盤は詰み扱いなのか、とか)もありますが、動くだけでなんだか感動。

高機能なので説明を読まないと使えない機能がたくさんあるのですが、無料なのに説明がよく整備されていると思います。
ウチのMacの画面解像度では画面が狭くて使いづらいところもありますが、盤面がキレイでMacで動くだけで嬉しいです。

ただ、検討にしても棋譜解析にしても、使い勝手で激指に勝るソフトは今のところないので、激指を使い続けるかなあと思います。そこはさすが有料ソフト。自分の将棋を検討するには十分すぎるくらい強いですし。

咎める意識

道場で対局したことのある子が小学生名人戦の県代表に。

penguins.hatenadiary.jp

この記事の

> 対4級:◯ ▲2六歩から四間飛車(乱戦。▲2六歩を咎める手を逆用)

この対局の相手。自分がこうやって覚えているくらいなので、きっと何か持ってる子なんでしょう。 1年ちょっとで4級から県代表に、ってすごいです。

当時(2015年11月)、相手は4級だったのですが、こちらが▲2六歩を突いてから陽動振り飛車にしたのを咎めようとしたものの見落としがあってこちらが勝ち、泣いてました。

自分の悪手を泣くほど悔しがる、また相手の手をよく見ていて、悪手だと思ったら咎めようとする、というのが強くなる子の特徴なのかなと思います。

(谷川九段が小学生の時の内藤九段との二枚落ちの棋譜では、駒落ち定跡どおり下手が位を取ったのに対して上手が△2二銀と上がらなかったので谷川少年が敢然と咎めにいってました。)

自分がやりたいことを粛々とやるのでなく、相手の意図を見抜こうとする、自分なりに工夫をする、というのが、長い目で見たら必要なんでしょうね。