プロセスより

大事なのは、自力で改善していくことのできるチームを作ることだと思う。よそのノウハウも柔軟に取り入れながら、自分達でも小さい改善を積み上げていけるようにしたい。
上手くいったチームのノウハウを他に移転しても、元のチームのようには上手くいかない、という話が何かの本にあった。(デマルコ本かな?)重要なのは自分達で改善するという文化だ。天から何かが降って来るのを待っているだけなんてつまらない。降って来るのがどんなに素晴らしいものであっても。降って来る前に自分達で作り出せたら最高だ。

そのためにはまず、「改善せざるを得ない状況を作る」「改善を評価する指標を設定する」ことかな。
「改善せざるを得ない状況作り」には、まず反復型開発。PDCAサイクルを回すには、回った後にもプロジェクトが続いてないと意味がない。繰り返す作業については真剣に効率化を考えるし。
「指標」は「顧客満足度」「メンバーの満足度」「品質」「時間」「コスト・利益」とか、いろいろある。目に見えるものとしては「コスト・利益」かなぁ。残業を減らすことができればコスト的にもプラスだけど、それ以上に各自が自分の時間が持てることが大きい。
「なるべくお金をかけずに改善する」というトヨタ式の文化は、なにかあるとついついシステム化して〜、とか共通化して〜云々とか、結局コストがかかるわりに負担が見えづらい改善に走ってしまいがちなこの業界にとって重要な教訓だと思う。改善のコストがダイレクトに見えることって意外と大事。