図書館に返す本

(基本的に、スカだった本のことはblogに書かないようにしてます。返す本は6冊。1週間でこれだけ読めたのは、フォトリーのおかげ、というかフォトリーはじめるぞ!というヤル気のおかげですね。)

定時に帰る仕事術 (ヴィレッジブックス)

定時に帰る仕事術 (ヴィレッジブックス)

PQ(効率度)は331/500でした…。一番低いのは不安(ストレスマネジメント)、その次が整理。一番高いのはバランス(在宅だしねー)。
「人のせいにしがちだけれど、能率の責任は自分にある」とか「整理が苦手な人は1日平均30分、物探しに費やしている」とか痛いところをついてきます。この本を参考にファイリングの仕方を変えました。
目標の立て方:SMARTってよく言うけど覚えられないよ。具体性、問題点、自分にあった目標か、達成時のご褒美、簡単すぎず難しすぎず、明確に達成度を評価できる評価点、期間を決める、自信を持つ
長期目標のカテゴリ:仕事、収入、恋愛、趣味、交友関係、家族、住居、車、旅行、所有物、リクリエーション、健康、精神性、教育、パーソナリティ

非常識な成功法則―お金と自由をもたらす8つの習慣

非常識な成功法則―お金と自由をもたらす8つの習慣

全然非常識じゃないよね。。

  • やりたくないことの明確化
  • やりたいことの明確化
  • ミッション−自分の命があと半年しかなかったら、お金を1銭ももらえなくてもやるべきことは?
  • 寝る前と朝に目標を書いた紙をボヤ〜っと眺めて、成功したのを想像してニタニタする
  • ときどき「この目標を実現するためには、いったい何が必要だろう?」と心に問いかける(考えなくてもいい)
  • 目標を毎日10個書く
  • 自分の目標をらくらくこなせる自分の肩書きをつける
  • 肩書きにふさわしい外見に変えてみる
  • 現在のいい面をどう残すか/将来の悪い面をどう回避するか/将来のいい面をどう最大化するか
  • とりあえず行動するかどうか、それだけ。

起業家の人は「縁をいただく」とか、普通の人から見るとうさんくさー系なことを良く言うのでギャップを感じるのだけど、会社員をやめると本当に「運次第」を強く強く感じるんですよ!!!
去年の今頃、ある会社へ営業に行って「ウチはプログラムのことはさっぱりわからないからプログラムが絡む仕事は受けないことにしてるんです」と断られた時、「ラッキー、それじゃプログラム関係の仕事が来たら総取り♪」と思ったことがあります(実際、そこから仕事が来たんですが)。ポジティブシンキングが仕事を引き寄せたというより、勘がそう思わせたという気がしてますが。
成功した人は「運」を引き寄せたと思しき自分の行動を「成功法則」だと思うんだろうな。
失敗した人は「悪運」を引き寄せた自分の行動なんて考えず、「運が悪かった」と思うんだし。

理性主義や全体主義についての話はいまいちわからなかったけど、一番面白かったです。もともと初心者向けに濃いところだけ集めてある本ですし。
「『政府による救済』を止めた政府」を万能薬の追求を止めた医学が近代的な発展を遂げたことに例えるとか、メタファが無茶うまい。
気になったキーワードは「知識社会」。労働の主流が「知的労働」になり、学校で学んだことはどんどん陳腐化していって、ほとんどの社会人が継続学習・生涯教育を必要とするようになるという社会。そして効率をドンドン上げて国際競争力を勝ち取らないと高齢化社会を支えるどころじゃなくなるよ、という。
考えたこといろいろ:

  • 日本のホワイトカラーの生産性が低いというのは、マネジメントやマーケティングなど、ビジネスを体系的に学んだことがない素人が実務経験だけで頑張る伝統に一因があるような気が。実務経験頼みということは、皆が同じ失敗を繰り返すということなわけで。プロジェクト管理だってPMの経験と素質と標準化に頼りすぎてないかな。
  • 社会人の方が学ぶ意欲が強いよ、本当に。社会人が再度勉強をしやすい環境を作りたい。大学へ戻るだけが勉強する環境でなくて良い気がするし(IT業界だと勉強会が、大学の代わりに「学ぶ場」「学ぶ人が交流する場」を提供してるんだよね)。今の大学が、社会人にとって勉強したいことを提供しているかという問題はあるけれど、社会人が勉強したいことを教える方向で考えれば大学側にも有意義かも。
  • 専門教育を受けて専門家になっても継続学習が必要なくらい移り変わって行く世の中。つまり「最新知識」では経験年数に関わらず同じ土俵にいることになるわけで。その中で経験の長い人が勝ち抜くために必要なことはなんだろう。(IT業界では、歳を取ったらPGを止める、という方法で同じ土俵に上がらない仕組みになってたわけですが。でも「最新知識」が要るのはPGだけでないわけだし)