BOOX Nova proレビュー

BOOX Note、調子悪いとはいえ、e-inkパネルの故障と違って全く動かないわけではありません。HDDでいったら不良クラスタができたような状態と思われます。騙し騙しならなんとか使えるけれど外で使うには時間がもったいなすぎ。

10inchの後継機種を検討しましたが初代BOOX Noteより重くなってしまうのがネック。諦めて7.8インチのBOOX Nova proを買いました。(もともと余裕があったら買い増ししたかったし。) 

 Amazonで(SKTかBOOXから)買えば純正ケースが付いてくるのですが、ヨドバシのポイントが貯まりまくってたのでヨドバシで買いました。(そして、純正ケースが高いので、安くて良い汎用ケースを探して悩んでいるところです。)

他サイトのレビューはこちら。

https://tabkul.com/?p=209769

純正ケースが良さそうで羨ましい・・・。

https://inudaisho.hatenablog.com/entry/20190509/1557393919

inudaishoさんのblogでは、BOOX標準アプリの進化について詳しいのでこちらも。

https://inudaisho.hatenablog.com/entry/20190420/1555765724

 

7.8インチの競合たち

ほぼiPad miniと同じ大きさ。重さは実測264gでiPad mini(300g)よりは相当軽いです。液晶タブレットではXperia Z3 tablet compactが270gで8インチクラス最軽量。それよりはちょっと軽いけれどずっしり感はあります。

e-inkタブレットではkobo formaが197gと8インチクラスでは驚異の軽さ、BOOX novaが240g、likebook marsが245gという競合があり、ペンを使えなくて良ければSDカードが使えて安いmars、読書に特化するならformaが良さそう。

自分の場合はwacomペンとBOOX標準アプリが気に入っているのでBOOX nova proを選びました。

 

 

ノートとして

BOOX Noteとの大きな違いとして、フラットパネルになってベゼルとの段差がなくなりました。これが視差につながって書き味が悪くなるのでは、と心配してましたが杞憂でした。むしろ書き味が良くなり、右端まで書けるようになってプラス要素しかないです。

普通のA5ノート(ロルバーンLとか)に書くのと同じ感覚で手のひらをつけて細かく書くことができます。BOOX Noteと同じテンプレートを使って、画面が小さくなった分は細かく書いてます。

一番大きな変化は機種の違いよりも背面にホルダー系アクセサリーをつけるのをやめたことで、それにより完全に平らに置けるようになって書きやすくなりました。

メモ用途についてはiPad miniとも比較したのですが、消しゴム機能がペン側で切り替えてスムーズに使えるのに慣れてしまうとやめられません。書き味も標準のメモアプリ同士で比べるとBOOXの方が好み。

iPadやSonyDPTのように、ピンチインで拡大して書くというUIがないので、そこが好みが大きくわかれるところでしょう。紙のメモだったら拡大して書くなんてことはできないわけで、個人的には全く気にならないのですが。

SonyDPTのように線を手ブレ補正的に修正する機能はありません。これも好みが分かれるところ。

読書用途

GooglePlayストアからDLしたkindleアプリでも最新ファームウェア(2.1.2)ではA2モードなら普通に動いてます。

BooxNoteよりも小さくなった分、大判の本を読もうとすると拡大表示させるのに工夫が必要です。

標準ビューアはページ分割拡大表示や向きの変更について非常に高機能で、自炊PDFについては端末横向きにして分割表示することで見やすくできます。出版社公式PDFは固定PDFということになっていてもリフロー(メニュー上は再表示)させることができたりします(もともと全部が画像のPDFだったら無理でしょうが)。

6inchのPokeProは画面が小さすぎて一画面あたりの文字数が少なくなりすぎ「見やすくても読みづらい」という問題がありましたがNovaではそこまで問題にはなりません。

困るのは電子書籍ストアでの雑誌やムック。たいていのアプリでは横向きにすると強制的に見開きモードになってしまいます。横向きでも単ページで拡大表示が維持できるストアがあったら教えてください。

まあ雑誌には不向きなサイズなので楽天マガジンとか雑誌は一切諦めた方が良いかも。

 

将棋用途には不向きです。kifu proで無駄な余白が多すぎる問題があります。BOOX Noteでは許容範囲でしたが。

 

BOOX共通ですがファームウェアversion2以降で追加された「ナビボール」というアプリで、eztoolsでやっていたようなことが標準でできるようになったのもプラス。wifiオンオフや画面リフレッシュ、スクショなどを割り当ててアプリ全画面表示した状態でも実行できるのが便利。

 

取り回しが良く、実測264gと8インチ級のタブレットとしてはそこそこ軽く、電子ノートは書き味が良く、電子書籍ビューアとしてはe-inkで見やすく、実用的なガジェットだと思います。使い勝手が良いだけに32GBの容量がすぐ埋まってしまいそうというところが惜しいです。