指した将棋を初手から思い出すスキル

「上達すると自然にできるようになる」と言われてるのですが、リアルで指してると意外に早く身につく気がします。ネットで指している場合、一局一局の印象が薄いのもありますが、なにより必要性がないのでなかなか出来るようにならないのではないでしょうか。

リアルで指すと、1局思い出せないまでも印象に残った局面は翌日とか数日後でも思い出せたりします。負け将棋で「あの局面でいい手はなかったんだろうか」って思いつつも感想戦する時間がない時とか、飲んで帰って翌日になってからも、それこそ数日間ときどき思い出しては考えたりします。ネット将棋だと棋譜が残って激指先生に聞けばすぐ結論出るのでそんなに思い出す必要ないですし、そこまで印象が強く残らないですよね。負けても次いこ次、となりますし。

一番思い出すのが難しいのは相手の序盤の駒組み。その場で感想戦する場合、相手の手番は相手に再現してもらえるので楽です。仕掛け以降は考えた分だけ覚えているし「その手を見てこう考えてこう指したけど意外な応手があったので方針転換してこう指して…」とか手の関連性が高いので芋づる式に思い出せたりします。(負けてあまりにもガックリすると記憶を封印して思い出さないこともありますが。)
平手の序盤は定跡形なら細かく覚えてなくても手順前後はあるけどだいたい定跡に近い感じに進めて「仕掛けの時点ではこうなった」という局面につながれば後はなんとか。最初定跡形に進んで仕掛けが早いパターンとかは覚えられるけれど、完全な力戦形で見たことない形だと一人じゃ無理。
今でも駒落ちの上手の序盤は全然覚えられません…。

ネットだけで指してるときには「1局思い出せるなんてすごい!」と思ってましたが、リアルで指してみると意外となんとかなるものだと思います。