StoryHDのレビューを更新しました

辞書引きを必要としないコンテンツ用のeInk系ビューワとしては現時点のベスト機種かもしれません。
とにかくPDFのリフローON/OFFが簡単に出来、埋め込みフォントを使いつつフォントサイズを変えられる点が感動モノです。オライリーのPDFなど、未加工のままでもリフローONにしてフォントサイズを大きくして読んだり、リフローOFFにしてページ全体を眺めたりできます。(追記:WEB+DB Press総集編1-60号のような、雑誌1冊を丸ごと1つのPDFファイルにしたものは重過ぎるらしく読めませんが、WEB+DB Press総集編1-36号やJavaWorld総集編のように記事ごとに分割してPDFファイルにしたものはリフローON/OFFして読むことができます。)
ePubもMODを適用すれば自前のフォントを使用可能で、実用になります。
この機種については漫画表示向きの高精細さ・フルスクリーン表示が評価されてますが、それ以外のところもシンプルに本を読むためにはよく出来てます。しかも安い。

難点は、本文内の単語を選択してサクッと辞書を引く機能がないので、洋書を辞書引きながら読むには向かないというところ。辞書をほとんど引かなくても洋書が読める人なら問題ないでしょうが。自分は洋書を読むなら英辞郎を使いたいので、やっぱりKindleの方がいいです。Kindle4とStoryHDを両方持っても400g超えないので、洋書も読むなら両方持ち歩くという手もアリかなあ。

(※他機種でのリフロー対応について:Kindleでリフローするにはmobi化が必要で、しかもmobi化したら常時リフローON状態になってしまいます。特殊なフォントを埋め込んでいるとmobi化できないことが多いですし。SonyReader日本版はPDFのリフロー機能がなかった気が。(※ePubに変換すれば可能かもしれませんが。)SonyReader英語版はリフロー可能なようですが、リフローを解除するのが面倒そう。また、埋め込んだフォントをそのまま使えるかは謎。)