金銀を使えない

大会で、今まで気づいてなかった自分の弱点に気づきました。

金銀を中盤で使えないんですね自分。玉から遠いところに金銀を打つことにすごく抵抗があって、候補手から除外してしまいます。

たとえば飛車と金銀2枚換えなら駒得なんですが、そのあと金銀を使って攻めることができないと飛車を切った損だけが残って不利に。歩・桂で攻められる時には調子が良くても金銀を持つとなにも出来なくなってしまいます。
そして不利でもなんでも終盤になると金銀打てるスイッチが入るので手が伸びるということなんですね。

駒の手筋をやりなおすべきだなー。

ショウギナデシコ2017

この大会なにがすごいかというと、

  • ゲスト棋士が豪華(今回は島九段・中村太地六段)
  • ゲスト棋士が対局を見てまわって、積極的に感想戦に入ってくれる
  • プレゼントや賞品・参加賞がかわいい(優勝賞品は渡辺竜王チョイス・命名のぬいぐるみ。今回はカピバラのカピ太・カピ夫・カピ吉)

チームは3勝1敗、個人も3勝1敗。
ゴキゲン中飛車(対2四歩早仕掛け)◯
知らないと突いちゃいますよね▲2四歩。(知ってても忘れて突いちゃうこともあるわけで…)

△対先手中飛車(位を取らない先手中飛車VS後速7三銀)◯
初手5六歩なので角道あけずに後速7三銀っぽくしてみたけれど、この戦型ちゃんと勉強したことないので居飛車側の作戦を知らない…。反省。ゴキゲン中飛車の序盤の本は読んでますが、先手中飛車ゴキゲン中飛車の応用でなんとか、と思ってロクに勉強してないのです。
こう指されたら困る!という局面を相手が見逃してくれたのでなんとか。2枚換えで駒得とはいえ飛車を渡したので終盤2枚飛車で寄せられてたら怖いところでした。
太地先生が途中の局面を覚えていて「ここでどう指したんですか?」と尋ねられて「こう指しました」と言ったら「そう指すといいなと思ってました」と仰ったのが嬉しかったです。会場中を観て回ってるのに途中局面を覚えてるのが凄すぎる。

▲対ゴキゲン中飛車(銀対抗〜二枚銀急戦2九飛型)●
指す将順位戦ゴキゲン中飛車側を持って戦ったし相手も定跡を知っていて、序盤は定跡どおり猛スピードで飛ばします。振り飛車が△2二角と引くタイミングが遅れて居飛車が3筋に回れる展開になり有利になったものの、飛車を切ったあとに金駒を敵玉から離れたところに打つ手は指しづらく。細い攻めをつなげて寄せにいったものの時間切れ負け。

▲対四間飛車(3九玉型本美濃VS居飛穴)◯
△6五歩から角交換してノーガードで駒を取り合う展開に。

▲居飛穴VS△四間飛車△4四銀型で△5五歩の仕掛け

▲居飛穴VS△四間飛車△4四銀型で、級位者は振り飛車の方から△5五歩と仕掛けてくることが多いんですよ!
と言ったら先生がカッコいい咎め方を教えてくださったので載せておきます。(自分で忘れそうになったので)

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テーマ図はこんな形。級位者の居飛穴党なら見覚えがあるはず。
(▲3七桂のかわりに▲1六歩の方が普通かな。(うろおぼえ・・・)▲3七桂は跳ねてあると、今回のような進行では▲7五飛〜▲4五飛とぶつける筋があったりして形勢がいいと思いますが。)
△5五歩の仕掛けには▲同歩と取って△同銀には▲7五歩。ここまでは他の本にも載ってます。

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金が動くと▲5三角成があるよ、というのが居飛車の主張。
△同歩▲7四歩△8五桂(△同金だと▲5三角成があるので)に▲7八飛と回ります。
4筋は△4六歩▲同歩△同銀▲同銀△同飛と振り飛車の言いなりになって放置して▲7五飛。
(ここで振り飛車が受ければ▲4五飛とぶつけて▲3七桂の利きを活かして飛車交換へ。)
振り飛車が受けずに△4七飛成とか△4九飛成と来れば大チャンス。▲7三銀と放り込みます。

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△同銀▲同歩成△同金には再度▲7四歩。△6三金とかわす手には

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▲5三角成!と捨てて寄り筋。

教わった直後に道場へ行ったらまさに同じ展開になり、3級相手に▲5三角成を決めて勝つことができたのでした。

世界コンピュータ将棋選手権

前評判ぶっちぎりのPonanza Chainerを新星elmoが破る、しかもPonanzaの凄い攻めをじっくり受け切って入玉を確定させて安全勝ち。
リアルタイムですごい将棋を見るとワクワクしますね。人間同士の将棋でないと面白くない、ということはないのかも。ただ多くの人が同時に注目していてドラマがあって盛り上がりがある中なのでワクワクする、という要素はあるのかもしれません。

そして決勝の対局中にelmoが公開されるという…。

早速ウチでもやねうら王2017Early+elmo定跡・評価関数を導入してみました。(最近VMWare 上のWindowsが遅くて困っていたのですが、Windows Searchのindex対象を極力減らしたら改善されて、なんとか動いてます。)

プロ棋士も導入して気になる局面を検討してたりしそう。
ウチの貧弱な環境では居飛車党らしく、ゴキゲン中飛車の定跡形でも相当先手(居飛車)持ち…。

マチュアの将棋でもソフトの影響は強くて、ソフトの得意な形が有力な戦法として流行してます。特に相居飛車では次々に新しい戦い方が出てきます。相居飛車の定跡党とかすごく大変なのでは。
振り飛車党にとっては3手目▲2五歩党が増えたのでその対策が重要になっていると感じます。(プロレベルでも相居飛車の3手目▲2五歩が損でない、という認識が広まった上、アマチュアにとっては相手の戦法を絞れるメリットもあるので)

数の攻め

振り返ると中盤に問題ありすぎ。
数の攻めがよくわかってない→とりあえず仕掛けてみる→あー数足りてなかったー→考えろ考えろ、マクガイバー→あとはなにかひねり出せるか次第…

数が足りてるかどうかちゃんと判断できてないという、基本的なところでつまづいてるのが上達が遅い根本原因な気がしてきました。数の攻めが苦手な影響で

  • 悪くなってから手をひねり出すために時間を使うのでいつも時間が足りない
  • 仕掛けが定跡化されてる戦法や、固めて捌く戦法が得意
  • 矢倉・相振りなどのじっくりした縦の将棋が苦手(まさに数の攻めができないと無理)
  • 力戦が苦手
  • 終盤で逆転を狙うのが基本

という自分の棋風が。

以前は数が足りてないところに駒を放り込んで自分から駒損しにいってましたが、最近そこは気をつけるようになって少しは改善されてます。
それでも

  • 仕掛けていいか(数が上回ってるか、仕掛けによって他の場所で上回れるとか)がわからない
  • 攻める手が見えない(捌いて持ち駒を持っても攻めに使う方法がわからない・持ち駒を使って単純に数を足せばいいところでそれが思いつかない)

というのが改善されてません。

  • 仕掛ける前に数で上回ってるか考える
  • ひねった手を考える前に、単純に数を足す手を考える

という訓練ををしないと。意識して、時間を使って気をつけながら実戦を指すのがいいのかなぁ。

第1回 指す将順位戦の結果

指す将順位戦、B級5組(一番下のクラス)7勝2敗で2位という結果に。
相手が三手詰見逃したところを詰ますこと2局(うち1つは詰んでなくて逃げ間違い)、不戦勝1局とラッキーによるもの。

全局shogi.ioで自戦記書きました。
負けた対局はしょんぼりしてるのでコメント少なめ。

指す将順位戦、純粋にモチベーションUPになるうえ、相手を研究して現れそうな序盤や、相手が採用しそうな囲いの崩し方を勉強するのがためになりました。
当然、相手も自分を研究してくるので、ゴキゲン中飛車VS超速銀対抗での2九飛型なんて「そんな対策あるらしいけど級位者がやるわけないよねー」とスルーしてたら殺されるレベル。

振り飛車最前線 ゴキゲン中飛車VS超速▲4六銀戦法 (マイナビ将棋BOOKS)

振り飛車最前線 ゴキゲン中飛車VS超速▲4六銀戦法 (マイナビ将棋BOOKS)

慌ててこの本を読んで勉強して「▲2九飛には△2二角(戸辺新手)」と覚えたわけですが、そのうち忘れそう。難しすぎてゴキゲン中飛車キライになりそうでした。

参加すれば24で9局は指すでしょ(←基本的にネット対局恐怖症なので)という目的で参加した 指す将順位戦ですが、同じ組が良い方々で楽しかったです。
棋力向上の方もウォーズで2級に昇級、道場で3級に昇級、24の最高レートをちょっぴり更新(411→444)。
24で11級に上がりたかったけど今後の目標にしたいと思います。

道場3級に

勝ち継ぎ券が切れる前に、と行ってきました昇級の一番。
9勝2敗、勝てば昇級、負けたらまたスタート。負けたらやり直しなのがつらいので、大一番です。昇級の一番だけはラッキーでもなんでもいいので勝ちたいところ。

お相手は3級。1級差なので自分が先手。
▲7六歩△5四歩の出だしから対ゴキゲン中飛車に。最近、自分で対ゴキゲン中飛車(居飛車側)を持つと序盤うまく指せないのでイヤな感じしかしない…。
序盤は緊張しすぎてよく覚えてないです。相手から角交換されて再度△3三角を打たれ、気がついたら矢倉っぽい謎の形で銀交換していました。
合わせの歩がいいタイミングで飛んでくるので3級は上手いなあと思いました。
▲3七桂△3三角の状態で▲5三歩(▲4五桂が両取りになるので同飛と取れない)〜▲5四銀、と中央を抑え込んだのですが良い構想なのかは不明です。
2四歩の突き捨てを△同角と取られて△2四角のライン+銀で攻めてきたので飛車を切って角銀と交換。2枚替えで駒得を果たしてからは▲5三歩の威力で一気に勝ちになりました。

ここで昇級。前回の昇級の一番では負けてしまってガックリして連敗したのですが、勝ちきれて良かったです。

◯(▲四間飛車穴熊(4級)VS△居飛車穴熊)相手の金が▲4七に浮いてる珍しい形。(居飛車も▲6七金が浮いてる形はあるので似たようなもの?)先攻されてピンチでしたが、飛車切りから浮いた金を狙うのが上手くいきました。