課題は読みの力
最近、終盤力不足を痛感してます。
閃きに任せて直線的な手順に踏み込みがちなので終盤力があるかのように誤解されまくりなのですが、実は全っ然読めてないんです、終盤。
先の局面をイメージしようとしても頭の中の将棋盤がぼんやりしてしまって、時間をかけてもその先どうなってるかよくわからない。でも「迷わず行けよ、行けばわかるさ」とばかりに踏み込んじゃうのです。
・頭の中の将棋盤で並べられる手数が短い
・イメージがぼんやりして、時間をかけても読めない
・受け・凌ぎの手がわからない
という問題を抱えてます。どうしたらもっと長い手数、くっきりはっきり読めるようになるでしょう?
棋書を読む時もイメージで駒を動かすのがごく短手数しか出来ないので、基本的にkifu for windowsとか盤駒使って並べながらでないと読めません。
今 美濃崩し200 (最強将棋レクチャーブックス) を読んでますが、長い手順は kifu for windowsを使って並べてます。
さすがに詰将棋は並べないで解きます。終わりがあることが明確なので、詰む手順は詰まない手順よりは長めに読めるのです。自分にとって長めの詰将棋(といっても9〜13手くらい)を解く時は手順を「ひと目初手は▲2二銀で、△2三玉なら▲3三金△同金▲同飛成から詰むから△同玉のはずで〜」とか声に出してます。声に出すと解きやすいのです。実戦で声を出すわけにはいかないですが、その辺りにヒントがあるかもしれません。
中飛車勉強中VS居飛車勉強中
練習会で居飛車党で中飛車勉強中のFさんと中飛車党で居飛車勉強中の自分の対局。
ゴキゲン中飛車超速銀対抗相穴熊のよくある感じの局面です。自分が先手(居飛車側)。
※ 棋譜・局面は間違ってるかも…最近は終局後に正しく並べ直せないです。以前はリアル将棋を滅多に指さないからインパクト強くて覚えられただけのような。
実戦はここから
▲8六角△4二角▲2四歩△8六角▲同歩△4九角▲7八金△7五歩▲同歩△2四歩▲同飛△3三桂▲3七桂△7六歩
と進みました。
局後、▲8六角の前に2筋を突き捨てておくんだったなーと思ったのですが、激指先生によると突き捨ては入れないほうが良いそう。(突き捨てを入れた場合、振り飛車側は△同角。▲8六角には△3二飛で受かります。)ただ角交換は自分からすべし!とのこと。それはそうですよねー。
そして△4九角には▲6八金引。馬を作らせても当たりにならないので手番を得られるのが大きい。穴熊の金が質駒になってる展開は痛いし。
実戦でこの局面、△4九角と△7五飛のラインで拠点が出来てしまって厳しい(´・ω・`)と思っていたのですが、激指先生曰く互角で先手十分。▲2一飛車成から駒得してガンガン攻めていけば、後手の方が堅くて自玉はあやういとはいえ先手にも手段が多くて恐れることはなかったよう。駒得重要。
△4九角から△7六歩で拠点を作って△7五飛を見せる技はさすが。中飛車側を持ったら指してみたいです。
そのあといろいろあってこの局面。
先に▲7五香を打ったのが悪くて、▲7四歩としておいて△同飛なら香を打てば良かった。先に香を打つと△7七歩成が詰めろなので手抜けないため歩で受けられてしまいます。(受けるスペースを消す歩の手筋。本に出てきそう。)
これでもうダメだと思って悪あがきのつもりで▲7三歩から7三の地点を攻めてガチャガチャやっていたのですが、激指先生に聞くとそれも途中までは意外と悪くなかったようで。うーん、本当の課題は終盤。
そして形勢判断が間違いすぎ。見ていた他の有段者に「途中良くなってたよね?」と言われたし激指先生も同意見なのですが、自分では一瞬も良かった局面なかった、と思ってたのです。例えば図の局面、激指先生によると▲7三歩か▲7四歩で500点近く有利なんだそうです。これ有利だと思えます? 玉形の差が大きすぎだと思うんですが。うーんうーん。
角換わり腰掛け銀 木村定跡・富岡流
- 作者: 阿久津主税
- 出版社/メーカー: マイナビ
- 発売日: 2013/08/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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腰掛け銀は先後同型(木村定跡・富岡流)と先手4筋位取り型が解説されてます。定跡イコール形勢互角(少なくとも結論が出るまではそう思われてたわけで)とは思えない先手の攻めのつながりっぷり。歩以外はそんなに損しないで攻めがつながりますし。これだけ攻め倒されても後手もやれるかもと思われてたのだから居飛車党ってすごい。級位者だと攻めてる方が有利で、これだけ攻められたら受け損ねたり逃げ損ねたりして負けてしまいそう。角換わり腰掛け銀の後手番を持とういう人の気持ちがわからない。。
富岡流1号局の後手番は金井先生だそうなので、いつかは角換わりを教わってその時のお話を伺ってみたいです。
とにかく級位者どうしで定跡どおりになることはなくて力戦になりそう(後手も級位者だったら定跡どおり進めて受け切るより、定跡を外して反撃しようとしますよね)。そして他の戦型にもまして終盤力が重要。。
定跡を覚えるのに力を入れるより、手筋を学んだり棋譜を並べたり実戦経験積んだりして力戦に強くなるのと、とにかく終盤力UP。
中盤編で時間をかけても仕方なさそうなので、とっとと終盤編にゴー!
中飛車党から居飛車党へ2
現在の戦法選択はこんな感じ。
penguins.hatenadiary.jp
強くなるかどうかはともかく、楽しく指せる戦法選択だと思います。
最大の問題は、石田流がとにかく苦手ということ。苦手な上に頻度は高くないので頑張る気がおきない。。(いや、頻度が高かったら頑張る以前に将棋自体がイヤになりそう。)
二手目△8四歩を指せば石田流対策しないで良いらしいので考えてみました。
後手の場合:
初手 | 2手目 | 3手目 | 4手目 | 戦法名 |
---|---|---|---|---|
▲7六歩 | △8四歩 | ▲7八・6八・5八飛 | 対振り飛車(ノーマルor角交換) | |
▲7六歩 | △8四歩 | ▲5六歩 | 対先手中飛車 | |
▲7六歩 | △8四歩 | ▲6八銀 | △3四歩 | 対矢倉 |
▲7六歩 | △8四歩 | ▲2六歩 | △3二金 | 角換わり |
▲2六歩 | △3四歩 | ▲2五歩 | △3三角 | △4二銀からゴキゲン中飛車 |
▲2六歩 | △3四歩 | ▲7六歩 | △5四歩 | ゴキゲン中飛車 |
▲5六歩 | 対先手中飛車 |
対石田流がほぼなくなって、ゴキゲン中飛車の代わりが一部相居飛車に。
2手目△8四歩が指せれば角換わりや矢倉の棋譜並べが楽しくなる上に、石田流に遭遇しなくなるよ!と自分を励まして頑張ることにします。
先手が指しやすいと言われる相居飛車の後手番を持ってイヤにならずに指せるか、という点がポイントになりそう。
アマなら先後の違いは大したことないと言われますが、中飛車でも先後の勝率は大違いだし、先後の違いは大きいと思います。実際やってみないとわからないですが。
まずはしばらくお休みしてた 矢倉・角換わりの教科書 を再開して、角換わり中盤編を終わらせよう〜。この本を終わらせたら 光速の寄せ 矢倉編 (将棋連盟文庫) → 藤森流急戦矢倉 (マイナビ将棋BOOKS) と進める予定。
2手目△8四歩を指せるようになるのはいつになるでしょうか。
次の一手432完走〜
「次の一手」で覚える将棋基本手筋コレクション432 (将棋連盟文庫)、うきりんさんの完走に触発されて頑張りました。
結果。
序中盤編Part1 : 77%
終盤編Part1 : 59%
序中盤編Part2 : 46%
終盤編Part2 : 26%
正答率はトータル54%でした。
まず初見ではないですし、しかも最初の方(序中盤編Part1)はどこまで解いたかわからなくなって繰り返していたので、高くなってます。
Part1はラクラク次の一手―基本手筋集 (メキメキ将棋上達本)、Part2はラクラク次の一手〈2〉基本手筋集 (メキメキ将棋上達本)なのですがネットの書評を見ると、Part1よりPart2の方が難しく、上級〜有段者向けという評価ですね。
Part2は24低級レベルが取り組むにはちょっと難しすぎるように思います。
・居飛車党や相居飛車も指す対抗形党には序中盤編Part1は頻出手筋が多いので頑張って繰り返して解けるようになっておくと実戦で応用が効いて有用
・ただし相居飛車を指さなければ見かけない手筋も多いので振り飛車党には微妙かも(他の手筋の本もそうですが、手筋問題って相居飛車の局面になってることが多いですよね。振り飛車党向けに相振りのよくある局面を題材に駒の手筋を解説する本があっても良い気がします)
・終盤編、特にPart2は手筋というより読みの力を求められる問題が多いので(詰めろ逃れの詰めろ(詰みが11手以上)とか…)対象棋力に相当しないなら無理して解くより、他の本の方が効果ありそう
もし繰り返すとしたら、序中盤編だけ解くと思います。序中盤、しかも読みというより知ってるかどうかが問われる手筋の問題がランダムな感じでたくさんあるのがこの本の良いところだと思いますので。終盤編は初段になってからかなー。